中古車を売却する際、多くの人が気にするのが「車検の有無や残り期間によって査定額は変わるのか?」という点です。特に日本では車検制度が厳格に運用されており、車を保有する以上、必ず一定の周期で車検を通す必要があります。そのため、「車検が残っている車は査定で有利になるのか?」 は、中古車売却を考える方にとって大きな関心事です。
本記事では、車検と中古車査定額の関係性について、以下のポイントを中心に詳しく解説していきます。
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車検制度の基本と残り期間の意味
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車検が残っていると査定額が上がる理由と条件
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車検が切れている車の査定への影響
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実際の買取業者の評価基準
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車検を通してから売るべきか、切れる前に売るべきか
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車検代をかける価値がある車とそうでない車の違い
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車検残りをうまくアピールする方法
日本の車検制度とは?中古車査定にどう関わるのか
まずは基本的な仕組みを確認しましょう。
1. 車検制度の概要
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初回:新車登録から 3年後
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以降:2年ごと に更新が必要
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車検にかかる費用は 法定費用(重量税・自賠責保険)+整備費用
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軽自動車で 6~8万円前後、普通車で 10~15万円程度 が一般的
2. 車検残り期間の意味
「車検残あり」という表現は、中古車市場で非常に重要です。
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車検残1年以上 → 購入者はしばらく費用負担なし
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車検残半年以下 → メリットは小さい
つまり、残り期間が長いほど購入者にとって安心材料になるため、査定額にも反映されやすいのです。
車検が残っていると査定額は上がるのか?
一定のプラス評価はあるが、必ずしも車検費用すべてが上乗せされるわけではありません。
1. 査定額が上がる理由
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購入後すぐに乗れる → 整備済みという安心感
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登録手続きの簡便化 → 名義変更だけで乗り出せる
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購入者の費用負担減 → 数万~十数万円の節約につながる
2. プラス額の目安
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一般的には 1~5万円程度の上乗せ が多い
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高年式・人気車 → プラス幅が大きい
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低年式・過走行 → 車検残があっても評価は限定的
車検が切れている場合の査定への影響
では逆に、車検が切れている場合はどうでしょうか?
1. 査定額が下がる理由
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輸送コストの増加:業者が回送用ナンバーや積載車を使う必要がある
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整備リスク:売却車が安全基準を満たしていない可能性あり
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買い手の不安:購入後すぐ車検代が必要
2. 影響の大きさ
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軽自動車やコンパクトカー → 数万円の減額にとどまるケースが多い
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高額車種 → 車検の有無よりも車両状態が重視される
車検を通してから売った方が得か?
多くの人が迷うのが「車検を通してから売るべきか?」という点です。
1. 通した方がいい場合
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人気車種で需要が高い
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年式が比較的新しい
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走行距離が少なめ
2. 通さない方がいい場合
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年式が古い過走行車
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修理リスクが高い
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査定額が低く、車検費用を上回れない
つまり、車検費用<車検残で上乗せされる査定額 であれば通す価値がありますが、そうでなければ損をすることになります。
買取業者が見ているポイント
実際に業者が査定時にどう評価するのかを見てみましょう。
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残り期間:1年以上ならプラス評価
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整備記録簿:点検履歴が残っていれば信頼性アップ
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車検の内容:単なる通過だけでなく、部品交換やメンテ状況が大切
車検残をアピールするコツ
売却時に車検残をうまくアピールすれば、より高値につながります。
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車検証のコピーを提示
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整備記録簿を添付
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交換部品やメンテ内容を説明
「ただ車検が残っている」ではなく、「きちんと整備された車検付き」 と伝えることがポイントです。
実際のケーススタディ
ケース1:5年落ちのトヨタ・アクア(車検残1年)
→ 査定額プラス3万円
ケース2:10年落ちの軽自動車(車検残半年)
→ ほぼ査定に影響なし
ケース3:3年落ちSUV(車検切れ)
→ 減額3万円前後、ただし需要が高いため全体的な評価は高め
車検残と下取りの違い
中古車買取店だけでなく、ディーラーの下取りでも車検残は影響します。
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ディーラー下取り:査定基準がマニュアル化されており、プラス幅は限定的
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買取専門店:需要に応じて柔軟に評価してくれる傾向
車検残を有効に使うための売却タイミング
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ベストタイミング:車検を通した直後~1年以内
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逆に車検満了直前は買い手に不利 → 査定額が伸びにくい
まとめ
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車検が残っていると査定額は確かに上がるが、上乗せは数万円程度が一般的
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残り期間が長いほど有利、特に1年以上残っていれば強みになる
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車検を通すかどうかは「車検費用と査定額のバランス」で判断
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整備記録や点検内容を提示すればさらに高評価につながる
つまり、「車検残=査定額大幅アップ」ではないが、戦略的に売却すれば十分プラスに働く要素 となります。
👉 本記事をまとめると、
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車検残は「買い手の安心材料」になり査定アップ要因
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ただし費用対効果を見誤ると損をする可能性もある
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車検残を最大限に活かすには、売却タイミングと整備証明のアピールがカギ

